戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙

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好きな作家がいます。浅田次郎さん、宮部みゆきさん・・・そして、重松清さん。

重松清さんとは年代が一緒なので、物語にすんなりと溶け込めることが出来、共感するところが多い作家さんです。

夏には、必ず戦争に関する本を読むようにしています。そして、今年はこの一冊を手に取りました。

最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙

戦争の最前線で頑張った方々が、綴った日記がこの本の大半を占めています。そして、その日記を遺族に渡すドキュメンタリーを本にした感じです。

当時は南方に出兵した人は、死を待つ日を送るような日々。日本軍の援護も無く、孤立したジャングルにただ、ただ飢えと病と敵から身を守ることしか出来ずにいたそうです。

死を感じながら、日記を書く。そして、この日記は誰にも読まれる事は無いだろうと思いながら書く日記。遠い故郷に想いをはせながら、本心とは違う想いを書く日記。
自分以外の家族や恋人の幸せを願う事が、今の苦境下にある自分を支える唯一の想いだったのでは・・・。

涙が止まらなくなる本です。

そして、今、日本にいる遺族にとって、戦争で亡くなった実感が湧き上がってくる遺品。戦争で亡くなったことが、この日記に書かれている言葉によって、今、はじめて、ようやく感じられる。

この本の中に、【ただいま】を伝えたいと言う部分がありました。本当に長い間この言葉を言いたかった。そして【おかえり】と言いたかった。
そんな当たり前の言葉さえ、交わすことを許さなかった【戦争

戦争が終わって、64年。戦争を実体験で語れる方は、既に70歳以上です。私の祖父の兄弟にも南方で戦死した人がいます。もし、その祖父の兄弟の日記が残っていたら・・・・ありえないと思うけど、あったら読んでみたいと思います。

そしてその時、感じていたことを言葉を通して感じたいと思います。
また、このような日記が世界各国に保管されているのであれば、日本政府はコピーを回収するとかしても良いと思います。

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